介護認定のはじまり⑤:両親がデイサービスに通うまで

デイサービスを体験し、通うのを決めるまで 介護未満|暮らし守りの記録

介護認定結果が届いたあとの、つづきです。

前回のブログに書いたように、父はデイサービスを施設と勘違いしていました。
何度説明しても、なかなか体験に踏み切れません。

父にデイサービスを利用してほしい私と、行くことに抵抗のある父。
そんなやりとりが、数か月続きました。

私がデイサービスを勧めた理由

そもそも、私が父にデイサービスへ行ってほしかったのは、
外に出て人と交流したり、体を動かしたりする機会を持ってほしかったからです。

ケアマネさんからも、デイサービスで過ごすことは、
認知症の父にとって良い刺激になると聞いていました。

家で好きなことをして過ごすのも大切です。

でも、以前に比べて外に出る機会や、人と交流する機会が
減っていることが気になっていました。

「できることなら、できるだけ長く、この家に住んでいたい」
というのが父の願いでしたので、こんな風に問いかけていました。

外に出て人と交流したり、体を動かしたりすることは、
じいじだけでなく、ばあばにとっても良いことなのでは?

父のことだけでなく、母のことも気になっていたからです。
高齢の母が、父の暮らしを支えて生活しています。

毎日の食事の準備に困らないように、冷凍のお弁当を定期的に届けたり、
日ごろから出来るだけ実家に目を向けてきましたが、

詐欺の電話にほいほいと返事をしてしまったり
(怖い詐欺の電話:固定電話に潜む危険と“あの日”の出来事①)

心配が増えてきた父を
ずっと横で見ている状況に、母は疲れていました。

父が家で何不自由なく過ごせているのは、
母がそばで支えているからこそ。

本当は「ばあばも、お世話に疲れているのよ💦」と言いたいところでしたが、
そうストレートには伝えられず……。

デイサービスで人と交流したり、いろいろなことを体験したり。
ご飯も用意してもらえる日が月に数回でもあれば、母の負担も少し軽くなるんじゃないか。

そんな思いも、父に伝えてきました。

じいじ
じいじ

そうだねぇ、それならちょっと体験してみようか

やっと父からこの言葉が聴けたときは、とても嬉しかったです(感動)

グランドゴルフができるデイサービス体験

デイサービスの種類はさまざまです。
ケアマネさんに来ていただき、パンフレットを見せてもらったり
話を聴いた中で、3か所体験することになりました。

1番最初に体験したデイサービスは、
父はグランドゴルフ、母は書道が楽しめるところでした。

「グランドゴルフ?いいねぇ!やってみたい」と父。
グランドゴルフができる日に、体験を申し込み、いざ体験へ。


天気は良く、風も少しある程度で、外での活動にはちょうどいい気候に思えました。

「今日はグランドゴルフ、楽しめたかな?」

電話して、父にそう聞くと──

「今日は風が強めなのでやりません、って言われたよ」
まさかの答えでした(´;ω;`)ウッ…

父が一番楽しみにしていたグランドゴルフ。
そんな強風では無かったよね!?
私も思わず「えっ……」と声が漏れてしまいました。

母からは
「私は久しぶりの書道、楽しかったんだけどねぇ、、、」
「じいじは、やることなくて椅子に座ってたわよ」

しょんぼりと椅子に座っていただけの父が目に浮かびました。

私が思っていたより、風が強かったのかな……。
安全を考えての判断だったのだと思います。

それでも、父が一番楽しみにしていたグランドゴルフができなかったのは、残念でした。

3か所を体験して、ようやく見つかった場所

デイサービス選びは一筋縄ではいきませんでした。
場所によって活動内容はさまざまです。

ところが、3か所を体験してみても、なかなか決まりません。

「遠い」
「なんとなく嫌だ」

そんなふうに、父からはなかなか前向きな返事がもらえませんでした。

やっと体験してくれるまで進んだと思っても、
行ったら、また迷い始める。

けれど、無理強いはできません。
難しいなぁ、、、どこか相性の良いデイサービスはないだろうか。

ケアマネさんからは、さらにほかのデイサービスも紹介していただきました。

でも、両親は「遠いところは嫌だ」と言います。

活動内容がよくても、通うこと自体が負担になってしまっては、
続けるのも難しいですよね。

そこで最後に、もう一度だけ、自宅から一番近い
デイサービスへ行ってみることにしました。

そこには、父が楽しみにしていたグランドゴルフはありません。
でも、自宅から近ければ、通う負担も少なくて済みます。

続けて通うことを考えると、距離も大切な条件でした。

そして、もう一度訪れたその場所で、父はようやく
「ここなら、行ってみてもいいかも」と思えたようでした。

その言葉を聞いたとき、胸の奥がじんわり温かくなりました。

グランドゴルフができることだけが、父にとっての正解ではなかったのかもしれません。

無理なく通えて、自分なりに受け入れられる場所。

ようやく、父にとっての「ちょうどいい場所」が見つかったのだと感じました。

両親がデイサービスに通い始めて、私が感じた安心

父のために考え始めたデイサービスでしたが、体験利用にも
母も一緒に行き、仲良く2人そろって通っています。

3か所を体験しても、なかなか決まらなかったデイサービス。

楽しみにしていたグランドゴルフができなかったり、通う場所が遠いと感じたり。
実際に行ってみなければ、わからないこともたくさんありました。

それでも、ふたりの気持ちを聞きながら、無理に決めずに探していくことで、
ようやく通える場所が見つかりました。

デイサービス選びでは、活動内容だけでなく、通いやすさや本人の気持ちも大切なのだと感じています。

そして、家の目の前まで迎えに来てもらい、スタッフの方に見守っていただけることは、両親にとってだけでなく、離れて暮らす私にとっても大きな安心につながっています。

父の暮らしを支えてきた母にも、自分の時間を過ごしたり、
人と交流したりする機会ができました。
編み物までいまではデイサービスでできると楽しんでいます。

親には、できるだけ長く、住み慣れた家で自分らしく暮らしてほしい。

そのためにも、家族だけで抱え込まず、ケアマネジャーさんなど専門家の力を借りながら、利用できるサービスを考えていくことは大切だと思います。

家の目の前まで迎えに来てくれる、送迎付き。
デイサービスの日は、私も安心して過ごせます。

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