初回訪問の日を迎えるまでの気持ち
前回、あのような思いを抱えながら、いよいよ高齢介護課の初回訪問の日を迎えることになりました。
当日の朝はどこか落ち着かない気持ちで家の中を整えながら、父と母の様子をそっと見守っていました。
予定の時間になると、区役所の高齢介護課の方が来てくださり、
穏やかな声で挨拶をしてくれました。その柔らかい雰囲気に、私自身も少し肩の力が抜けました。
父の調査は基本的な質問から始まりました
訪問調査は、まず父から始まりました。
「お名前を教えてください」
「生年月日はいつですか」
といった基本的な質問のあと、
朝起きてから夜寝るまでの生活動作について丁寧に確認されていきます。
「着替えはご自分でできますか」
「お風呂はどのくらいの頻度ですか」
「食事の準備はどうしていますか」
「買い物は誰が行っていますか」
こうした質問が続くと、日々の生活の様子が静かに浮かび上がってきます。
父は時々私のほうを見て、「これはどうだったかな」と確認するような表情をしていました。
机の上の品物を使った記憶テスト
途中で、机の上に小さな品物が3つ並べられました。
「これは何かわかりますか?」
父が名前を答えると、それらを袋に入れて机から見えないようにします。
しばらく別の質問が続いたあと、
「さきほど机の上に並べたものを覚えていますか?」
と聞かれる、いわゆる簡単な記憶テストです。
父はゆっくり考えながら2つ答え、3つめは覚えてないと言いました。
続けて母の調査が行われました
父の調査が終わると、続けて母の調査が行われました。
同じ家に住んでいる場合は、夫婦それぞれの状態を確認するために同じ日に続けて調査を行うことが多いそうです。
母の場合は、白内障の手術後で家事を控えていた時期だったこともあり、
「家事はどの程度できていますか」
「買い物は誰が担当していますか」
といった生活の状況が中心でした。
母は比較的落ち着いて答えていましたが、物覚えの検査のときなどは
父には勝ちたいとばかりに張り切って答えたりして(笑)
それ以外はやはり時々私のほうを見る場面もあり、
家族としての役割を改めて感じる時間でもありました。
調査を終えて感じたこと
そして、少し笑ってしまう場面もありました。
病院からは「できるだけ出来ないことを強調したほうがいいですよ」と
事前にアドバイスをいただいていました。
介護認定では、普段の生活で困っていることを正確に伝えないと、
実際の状態よりも軽く判断されてしまうことがあるためです。
けれどふたりは、「できます、できます」と明るく答えたり、
腕が上がるかなどの確認でも、
普段以上に元気よく腕を上げてみせたりして。
調査員の方と私も思わず笑ってしまうような、なごやかな空気が流れていました。
父と母、それぞれの調査が終わるころには、
ようやくひと息つけたような気持ちになりました。
次は、調査後の気持ちや、そこから認定結果が届くまでの流れについて書いていこうと思います。
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